横ばいの複合修正波。修正波がX波を介して2〜3つ連結した形で、W-X-Y(ダブルスリー)またはW-X-Y-X-Z(トリプルスリー)で構成される。価格修正はW波でほぼ終わり、それ以降は時間調整が主な役割。
解説
複合修正波(Combination)とは、ジグザグ・フラット・トライアングルなどの修正波がX波(つなぎ波)を介して横に連なった形の修正波です。複合修正波には大きく分けて「急こう配の複合修正波」と「横ばいの複合修正波」の2種類があります。急こう配の複合修正波はダブルジグザグ・トリプルジグザグで(第4節参照)、これらはジグザグの変種として分類されます。横ばいの複合修正波がダブルスリーおよびトリプルスリーです。ダブルスリーやトリプルスリーはフラットの代わりに出る波形と考えられることから、X波はフラットのB波に該当する波と考えられます。波動構成はダブルスリーが3-3-3(W-X-Y)、トリプルスリーが3-3-3-3-3(W-X-Y-X-Z)です。なお、プレクターはX波をW・Y・Z波より1つ下の階層と考えていますが、筆者はX波も同等の階層として3-3-3と表記しています。
ポイント
- 【ダブルスリー】W波+X波+Y波の3要素。波動構成は3-3-3
- 【トリプルスリー】W波+X波+Y波+X波+Z波の5要素。波動構成は3-3-3-3-3
- W波・Y波・Z波(アクション波):ジグザグ・フラット・トライアングルのいずれかのシングル修正波になる。複合修正波にはならない
- 【トライアングルの位置制限】トライアングルはアクション波のうち最後のもの(Y波またはZ波)にしか出現しない。W波にもX波にも出現しない。また拡大型トライアングルはアクション波に出現しない
- 【ジグザグの制限】ジグザグはアクション波のうちひとつにしか出現しない(W・Y・Zのうちどれかひとつだけがジグザグになれる)
- X波(リアクション波):あらゆる修正波になる可能性がある。ただしトリプルスリーの最初のX波はトライアングルにならない
- 【横ばいの特性】価格修正はW波でほぼ終わり、Y波(・Z波)はW波の動いた価格帯を大きく超えない。全体として横ばいで時間調整する。フラットの性質・形に似た波形
- 【ダブルスリーの5パターン(図2-81)】①ジグザグ+フラット ②ジグザグ+トライアングル ③フラット+ジグザグ ④フラット+フラット ⑤フラット+トライアングル
- 【トリプルスリーの7パターン(図2-82)】①ジグザグ+フラット+トライアングル ②フラット+ジグザグ+トライアングル ③フラット+フラット+フラット ④フラット+フラット+トライアングル ⑤ジグザグ+フラット+フラット ⑥フラット+ジグザグ+フラット ⑦フラット+フラット+ジグザグ
- 経験上、複合修正波における修正波の連結は最大で3つまでとされる
- 【注意】現実のトリプルスリーは教科書のように等幅な横ばいがきれいに続くことはほとんどない。副次波の大きさや継続時間はばらばらで、X波自体が複合修正波になることも多く、正確なカウントには熟練を要する
