解説:インパルスの3大ルール
インパルスは5-3-5-3-5という構成の推進波で、以下の3つのルールがすべて当てはまる波動です。
これらはほぼ絶対的な法則であり、1つでも破れた場合はインパルスではないと判断し、別のカウントを探す必要があります。ルールに対する規律性の大切さと、ルールを逸脱する必要性が生じる例外的ケースについても理解しておくことが重要です。
3大ルール違反の例(図解)
① ルール①違反:2波が1波始点を割り込む — クリックで展開
② ルール②違反:3波がアクション波で最小 — クリックで展開
③ ルール③違反:4波が1波領域に重なる — クリックで展開
3大ルール詳細
重要ポイント(詳細解説)
-
ルール①の確認
2波が1波と想定される波の始点を割り込んだ→インパルスの想定は破たん→別のシナリオへ移行します。これは絶対のルールであり、例外はありません。
-
ルール②の重要な補足:変化率で判断
波の大きさは「変化率(上昇率・下落率)」で判断します。値幅が3波<1波でも、変化率で3波が最小でなければルール②は適合します。
-
ルール②の具体例
1波100%上昇・3波43%上昇・5波35%上昇→値幅で見ると3波が最短に見えますが、変化率で見れば3波(43%)は5波(35%)より大きいので3波は最小ではなくルール②適合となります。
-
副次波3波はインパルスまたはダイアゴナルのみ
3波は修正波の形にはなれません→これもインパルスの必要条件です。3波が3波動構成になっている場合、その波動全体はインパルスではないと判断できます。
-
ルールを守る規律性こそが分析の本質
ルールに合理的な理由なく違反するカウントは進行想定が無限になり、分析の意味がなくなります。ルールへの規律こそがエリオット波動分析の本質です。
ルール③の例外ケース
-
例外①:先物・FXなどレバレッジ取引
先物・FXなどレバレッジ取引では、4波のトライアングルの(a)波がごくわずかに1波領域に食い込むケースがまれに観察されます。
-
例外②:他のルール・ガイドラインで整合性が保てる場合
4波トライアングルの(a)波が1波に少し食い込んでいても、他のルール・ガイドラインで整合性が保てているケースはインパルスと認定してよい場合もあります。
-
例外③:(c)波終点・(e)波終点が食い込んだ場合
トライアングルの(c)波終点や(e)波終点(=4波終点)が1波に食い込んだ場合は、インパルスの成立はかなり厳しいと判断します。
関連用語
まとめ
インパルスの3大ルールは、エリオット波動分析の絶対的な基準です。①2波は1波始点を割り込まない ②1波・3波・5波の中で3波が一番小さくならない ③4波は1波に重ならない、この3つのルールがすべて当てはまる波動だけがインパルスと認定されます。1つでも破れた場合はインパルスではないと判断し、別のカウントを探す必要があります。
特にルール②の「大きさ」は変化率(上昇率・下落率)で判断する点に注意が必要です。ルール③にはまれに例外がありますが、原則として1時間足以上のチャートやサブミニュエット級以上の波動ではルールを厳格に守るべきです。ルールを守る規律性こそがエリオット波動分析の本質であり、合理的な理由なくルールに違反するカウントは進行想定が無限になり、分析の意味がなくなってしまいます。
