トライアングルの副次波・出現位置・E波の特性

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「トライアングルの副次波・出現位置・E波の特性」は、トライアングルの実践的な特性をまとめた重要トピックです。副次波は基本的にジグザグ系ですが実際には複合化しやすく、特にC波・D波が複雑化します。E波はスローオーバーまたは早終わりすることがしばしばあります。出現位置は「最後のアクション波の直前」(ほぼルール扱い)。本記事では実態と例外を解説します。

解説:副次波・E波・出現位置の特性

トライアングルの副次波・E波の挙動・出現位置について、原典と日本エリオット波動研究所の観察結果をまとめます。

E波のパターン(図解)

① E波=A-Cライン到達:典型的な終わり方 — クリックで展開
E波がA-Cラインで終わる典型例 S A B C D E
E波がA-Cライン(A波終点とC波終点を結んだ線)に達して終わる典型例。E波の終点の目処はこのラインです。
② E波=短く終わる:A-Cラインに届かない — クリックで展開
E波がA-Cラインに届かず早く終わる S A B C D E
E波がA-Cラインに届かず早く終わるパターン。珍しくないと日本エリオット波動研究所は指摘しています。
③ E波=スローオーバー:A-Cラインを超える — クリックで展開
E波がA-Cラインを超える(スローオーバー) S A B C D E
E波がA-Cラインを超えるスローオーバー。出現頻度は低いですが起こりえます。ただしC波終点を超えてはいけません(超えたらカウントは破たん)。
図の見方:E波の挙動は3パターン(到達・短い・スローオーバー)あります。「E波終点の目処はA-Cライン」というガイドラインは大まかな目安にすぎず、実際の挙動には幅があります。

副次波の構成の実態

🔍 日本エリオット波動研究所の観察結果

基本パターンはジグザグまたはジグザグの複合形が5つ並んだ形(図2-64)。ただし日本エリオット波動研究所の観察では、単純なジグザグが4つも出ることは非常に稀で、大半の副次波にジグザグの複合形が出現します。

  1. C波・D波が複雑化しやすい

    C波やD波の位置に単純なジグザグ以外の波形が出現することが多く、このときC波やD波は継続時間も長くなる傾向があります。C波やD波にダブルジグザグが出現するとき、そのダブルジグザグはX波によるリトレースが大きなものになる傾向。

  2. 副次波の複雑な波形:ほとんどがジグザグの複合形

    副次波に出現する複雑な波形は、そのほとんどがジグザグの複合形です。トライアングルもしばしば出現します(原則として収縮型またはバリアー型。拡大型トライアングルは出現しない)。

  3. 副次波トライアングルは原則1つだけ

    トライアングルの副次波にトライアングルが出現するのは副次波のうちひとつだけ、というのが世界中のエリオティシャンの間でのコンセンサス。ただし、D波とE波が共にトライアングルと見られる波動も観察されています。

  4. フラットやダブルスリーの出現も稀にある

    ごく稀だが、副次波にフラットやダブルスリーが出現することも観察されています。

E波の特性

📐 E波の絶対ルール

E波がA-Cラインを超えるスローオーバーは起こりえますが、C波終点は超えない(超えたらカウントは破たん)。

  1. E波終点の目処はA-Cラインだが短く終わることも多い

    E波終点の目処はA-Cラインですが、短く終わることも珍しくない。逆に出現頻度は低いがA-Cラインを超えるスローオーバーになることもあります。

  2. E波がトライアングルになることもしばしば

    E波がトライアングルになることもしばしばあり、明らかにC波がトライアングルになっているケースもあります。B波やD波がトライアングルになった事例も観察されています。

出現位置のルール(ほぼルール扱い)

📐 プレクターの原文

プレクターの本には「トライアングルはいつもひとつ大きな階層の波の最後のアクション波の直前の位置に出現する」とある。「always(いつも)」という強い表現→ほぼルールと解釈される

トライアングルが出現する具体的な位置

  • インパルスの4波(2波にはほとんど出現しない)
  • ジグザグのB波
  • フラットのB波(かなり珍しいが観察されている)
  • トライアングルのB波・C波・D波・E波
  • ダブルジグザグやトリプルジグザグのX波
  • ダブルスリーのX波やY波
  • トリプルスリーの2つ目のX波やZ波

※拡大型トライアングルはダブルスリーやトリプルスリーのアクション波として出現しない

例外事例

⚠ コモディティでの例外事例
ゴールドなどコモディティのチャートでは、インパルスの2波など「最後のアクション波の直前ではない位置」にもトライアングルが観察されます。またインパルスの2波がダブルスリーのとき、そのY波がトライアングルになることがある(プレクターも指摘)。
📐 本書の見解

「always」ではなく「usually(通常は)」または「almost always(ほとんどいつも)」という表現のほうが適切。ただし「トライアングルはいつもひとつ大きな段階の波の最後のアクション波の直前に出現する」という特性は波動の全体構造を解き明かす重要なヒントを与えてくれる波動と言えます。

まとめ

トライアングルの副次波・出現位置・E波の特性は、トライアングルを実践的にカウントするうえで重要な特性をまとめたトピックです。副次波の構成は基本パターンはジグザグまたはジグザグの複合形が5つ並んだ形ですが、実際には単純なジグザグが4つも出ることは非常に稀で、大半の副次波にジグザグの複合形が出現します。特にC波・D波が複雑化しやすく、副次波にトライアングルが出現するのは原則1つだけ(D波とE波が共にトライアングルになる事例もある)。拡大型トライアングルは副次波としては出現しません。

E波の特性はA-Cラインに到達して終わる典型例のほか、短く終わるパターンやA-Cラインを超えるスローオーバーも起こります。ただしC波終点を超えてはいけない(超えたらカウント破たん)という絶対ルールがあります。E波がトライアングルになることもしばしばあり、明らかにC波がトライアングルになるケースも観察されています。出現位置はプレクターの原文では「always」とされ「最後のアクション波の直前」がほぼルールですが、本書では「usually」「almost always」が適切とし、ゴールドなどコモディティでは例外も観察されます。それでもこの位置の特性は波動の全体構造を解き明かす重要なヒントとなります。

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