トライアングルの副次波は基本的にジグザグ系だが実際には複合化しやすい。C波・D波が特に複雑化しやすい。E波はしばしばスローオーバーまたは早終わりする。出現位置は「最後のアクション波の直前」(ほぼルール扱い)。
解説
トライアングルの副次波・E波の挙動・出現位置について、原典と日本エリオット波動研究所の観察結果をまとめます。
ポイント
- 【副次波の構成の実態】基本パターンはジグザグまたはジグザグの複合形が5つ並んだ形(図2-64)。ただし日本エリオット波動研究所の観察では、単純なジグザグが4つも出ることは非常に稀で、大半の副次波にジグザグの複合形が出現する
- C波やD波の位置に単純なジグザグ以外の波形が出現することが多く、このときC波やD波は継続時間も長くなる傾向がある。C波やD波にダブルジグザグが出現するとき、そのダブルジグザグはX波によるリトレースが大きなものになる傾向がある
- 副次波に出現する複雑な波形は、そのほとんどがジグザグの複合形だが、トライアングルもしばしば出現する(原則として収縮型またはバリアー型。拡大型トライアングルは出現しない)
- トライアングルの副次波にトライアングルが出現するのは副次波のうちひとつだけ、というのが世界中のエリオティシャンの間でのコンセンサス。ただし、D波とE波が共にトライアングルと見られる波動も観察されている
- ごく稀だが、副次波にフラットやダブルスリーが出現することも観察されている
- 【E波の特性】E波終点の目処はA-Cラインだが短く終わることも珍しくない。逆に出現頻度は低いがA-Cラインを超えるスローオーバーになることもある(ただしC波終点は超えない→超えたらカウントは破たん)
- E波がトライアングルになることもしばしばあり、明らかにC波がトライアングルになっているケースもある。B波やD波がトライアングルになった事例も観察されている
- 【出現位置】プレクターの本には「トライアングルはいつもひとつ大きな階層の波の最後のアクション波の直前の位置に出現する」とある。「always(いつも)」という強い表現→ほぼルールと解釈される
- トライアングルが出現する可能性がある具体的な位置:インパルスの4波(2波にはほとんど出現しない)/ジグザグのB波/フラットのB波(かなり珍しいが観察されている)/トライアングルのB波・C波・D波・E波/ダブルジグザグやトリプルジグザグのX波/ダブルスリーのX波やY波/トリプルスリーの2つ目のX波やZ波
- ※拡大型トライアングルはダブルスリーやトリプルスリーのアクション波として出現しない
- 例外事例:ゴールドなどコモディティのチャートではインパルスの2波など「最後のアクション波の直前ではない位置」にもトライアングルが観察される。またインパルスの2波がダブルスリーのときそのY波がトライアングルになることがある(プレクターも指摘)
- 本書の見解:「always」ではなく「usually(通常は)」または「almost always(ほとんどいつも)」という表現のほうが適切。ただし「トライアングルはいつもひとつ大きな段階の波の最後のアクション波の直前に出現する」という特性は波動の全体構造を解き明かす重要なヒントを与えてくれる波動と言える
