ダブルジグザグ・トリプルジグザグと多重型ダブルジグザグ

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「ダブルジグザグ・トリプルジグザグ」は、ジグザグが2〜3つX波で連結された複合形です。ひとつのジグザグでは修正幅が不足する場合に発展します。日本エリオット波動研究所の観察により、ジグザグの代わりにダブルジグザグが入る「多重型ダブルジグザグ」の存在も確認されています。本記事では構造・出現位置・実践上の注意を解説します。

解説:ジグザグの複合形

ジグザグが2つ連結した波形をダブルジグザグ、3つ連結した波形をトリプルジグザグと言います。これは複合修正波の一種と考えることができますが、ダブルスリーやトリプルスリーといった複合修正波とは性質が異なるため、ジグザグの変則パターンとして分類します。

ジグザグの複合形は、2つまたは3つのジグザグが、X波を介して連結した形です。

ダブルジグザグの形(図解)

① ダブルジグザグ(W-X-Y):2つのジグザグがX波で連結 — クリックで展開
W(ジグザグ)-X(つなぎ)-Y(ジグザグ)の構造 S W X Y W波(a-b-c) X波 Y波(a-b-c)
ダブルジグザグは2つのジグザグがX波を介して連結した形。1つ目のジグザグをW波、2つ目をY波と呼びます。各副次波はa-b-c構成。Y波がW波終点を超えて新たな価格修正を進めます
図の見方:ダブルジグザグは「急こう配の複合修正波」として価格修正を進めます。ダブルスリー(横ばい複合修正波)とはY波がW波終点を超えるかどうかで区別します。

ダブルジグザグの構造

  1. 構造:W-X-Y(3要素・a-b-c構成)

    2つのジグザグ((a)-(b)-(c))がX波を介して連結。1つ目のジグザグをW波、2つ目をY波と呼びます。

  2. X波の波形

    基本的にジグザグになりやすいですが、あらゆる修正波になることがあります。X波の波形によってW波に対するリトレース率の目安は変わります。

  3. ジグザグのA-B-Cと本質的に同じ

    ダブルジグザグのW波・X波・Y波はジグザグのA波・B波・C波と本質的には同じ。波形の特徴を理解しやすくなります。

W-X-YとA-B-Cの対応

ダブルジグザグ 対応 ジグザグ 役割
W波 A波 最初のアクション波(5波動)
X波 B波 リアクション波(3波動)
Y波 C波 最後のアクション波(5波動)

トリプルジグザグ

  1. 構造:W-X-Y-X-Z(5要素)

    3つのジグザグがX波を介して連結。出現はめったにないとされます。

  2. ダイアゴナルとの混同に注意

    トリプルジグザグは波動構成がダイアゴナルと同じになることがよくあり、全体がウェッジ型になることも多く、ダイアゴナルとも見分けが困難になることが珍しくありません。ただしトリプルジグザグは修正波、ダイアゴナルは推進波であり、意味と出現位置が全く違います

出現位置と展開の条件

  1. 出現位置:ジグザグと同じ位置

    ダブルジグザグが出現する位置はジグザグが出現する位置と同じ(ジグザグの代わりに出現)。ただしダブルスリーやトリプルスリーのアクション波にはダブルジグザグは出現しません

  2. 出現条件:修正幅の不足

    ダブルジグザグが出現するのは、ひとつのジグザグだけでは十分なリトレースができなかった場合です。

多重型ダブルジグザグ(日本エリオット波動研究所の発見)

🔍 日本エリオット波動研究所の観察による発見

日本エリオット波動研究所の観察により、ダブルジグザグのW波の位置にジグザグの代わりにダブルジグザグが出現することがあると判明しました。これを「二重のダブルジグザグ」と呼びます。

さらに「三重のダブルジグザグ」(W波とY波の位置に二重のダブルジグザグが出現する形)の存在も確認されています。

📐 多重型ダブルジグザグの重要な特徴

多重型ダブルジグザグの特徴:W波とY波が同じ波動構成になっている
W波がダブルジグザグでY波がシングルジグザグという形は存在しません

⚠ 多重型は最終手段として扱う
多重型ダブルジグザグは、ジグザグ・ダブルジグザグ・トリプルジグザグではどう頑張ってもカウントできないときに持ち出す最終手段と捉えること。安易に多重型を採用するべきではありません。

実践上の注意

⚠ ジグザグからダブルジグザグへの展開時のカウント変更
ジグザグからダブルジグザグに展開した場合、最初ジグザグ全体を2波とカウントしていたものが、1つ下の波の階層のa-b-cという副次波の(w)波と書き換えられることに注意が必要です。波の階層が1つ下がるという認識の更新が求められます。
⚠ トリプルジグザグとダイアゴナルの判別
両者は意味と出現位置が全く違います
  • トリプルジグザグ:修正波(修正波が出現する位置に出る)
  • ダイアゴナル:推進波(1波・5波・A波・C波の位置に出る)
位置を確認することで判別できます。

まとめ

ダブルジグザグ・トリプルジグザグは、ジグザグがX波を介して2〜3つ連結した複合形です。ダブルジグザグはW-X-Yの3要素構成で、W波・X波・Y波はジグザグのA波・B波・C波と本質的に同じ役割を持ちます。X波は基本的にジグザグになりやすいですが、あらゆる修正波になることがあります。トリプルジグザグはW-X-Y-X-Zの5要素構成で、出現はめったになく、波動構成がダイアゴナルと同じになりやすいため見分けが困難です(修正波と推進波という意味の違いに注意)。

ダブルジグザグはジグザグと同じ位置に出現し、ひとつのジグザグだけでは十分なリトレースができなかった場合に発展します。日本エリオット波動研究所の観察により発見された「多重型ダブルジグザグ」は、ダブルジグザグのW波・Y波の位置にダブルジグザグが入る形(二重・三重)で、W波とY波が同じ波動構成になります。ただし多重型は他のカウント方法ではどうしてもカウントできないときの最終手段として扱うべきです。ジグザグからダブルジグザグへの展開時には波の階層が1つ下がることを認識する必要があります。

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