解説:波の階層とは何か
エリオット波動では、どんな波も「一回り大きな波の副次波」として展開しています。この波の大きさの段階を「波の階層(Degree)」と言います。
大きな1つの波の中には、より小さな波(副次波)が含まれており、その副次波もさらに細かい副次波で構成される——という入れ子構造になっています。これがエリオット波動のフラクタル構造の本質です。階層の最も大きいものは「グランドスーパーサイクル(数十年〜数百年)」、最も小さいものは「サブミニュエット(数分〜数時間)」と段階的に名付けられています。
チャート図解
① フラクタル構造:大きな波は小さな波の副次波で構成される — クリックで展開
波の階層一覧
エリオット波動の階層は、大きいものから小さいものまで以下のように名付けられています。表記記号もそれぞれ定められており、どの階層の波を分析しているかを明示するために使い分けます。
| 名称 | 英語名 | 表記 | 期間の目安 |
|---|---|---|---|
| グランドスーパーサイクル | Grand Supercycle | 〔Ⅰ〕〔Ⅱ〕〔Ⅲ〕〔Ⅳ〕〔Ⅴ〕 〔ローマ数字〕 | 数十年〜数百年 |
| スーパーサイクル | Supercycle | (Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)(Ⅴ) (ローマ数字) | 数十年 |
| サイクル | Cycle | Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ ローマ数字 | 数年〜10数年 |
| プライマリー | Primary | 〔①〕〔②〕〔③〕〔④〕〔⑤〕 〔丸付き数字〕 | 数ヶ月〜数年 |
| インターミーディエット | Intermediate | (①)(②)(③)(④)(⑤) (丸付き数字) | 数週〜数ヶ月 |
| マイナー | Minor | 1 2 3 4 5 算用数字 | 数日〜数週 |
| ミニュエット | Minuette | (1)(2)(3)(4)(5) (算用数字) | 数時間〜数日 |
| サブミニュエット | Subminuette | 〔ⅰ〕〔ⅱ〕〔ⅲ〕〔ⅳ〕〔ⅴ〕 〔小文字(小ローマ数字)〕 | 数分〜数時間 |
ポイント詳細
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どんな波も「一回り大きな波の副次波」として展開している(フラクタル構造)
エリオット波動の根幹はフラクタル構造です。大きな1つの波は、一回り小さな波の副次波で構成されており、それぞれの副次波もさらに小さな副次波で構成されます。この入れ子構造はどの階層を見ても同じパターンが繰り返されます。
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カウントをする際には今どの階層の波を分析しているのかを常に意識する
波動カウントの際には、今どの階層の波を見ているのかを常に意識することが重要です。階層を取り違えると、波形は同じでも意味するシナリオが全く異なってしまうため、表記記号(〔ローマ数字〕(ローマ数字)など)で明示するのが基本です。
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ガイドライン(波の個性など)はプライマリー級以上に当てはまりやすい
エリオット波動の各種ガイドライン、特に波の個性(→波の個性(Wave Personality))は、プライマリー級以上(日足チャートで確認できる規模)の波動でよく当てはまるとされます。それより小さな階層では当てはまりにくいこともあります。
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サイクル級とはだいたい10年程度の長さの波動が目安
階層名は感覚的に分かりづらいため、目安として「サイクル級=だいたい10年程度の長さ」を基準にすると把握しやすくなります。そこから一段大きいのがスーパーサイクル、一段小さいのがプライマリーです。
関連用語
まとめ
波の階層(Degree)とは、エリオット波動における波の大きさの段階のことで、グランドスーパーサイクル(数十年〜数百年)からサブミニュエット(数分〜数時間)まで8つの階層が定められています。
どんな波も「一回り大きな波の副次波」として展開するフラクタル構造になっており、カウント作業では今どの階層を分析しているかを常に意識することが重要です。表記記号(〔ローマ数字〕(ローマ数字)など)を使い分けることで、どの階層の波であるかを明示します。
