解説:C波巨大化フラットとは
C波巨大化フラットは、インパルスの3波が延長するのと同じようにC波が延長したものといえますが、この形もよく観察されます。
ただし、この形になるともはや「フラット」という名称はふさわしくない感じがしますし、「横ばいの修正波」に区分するのは無理があると考えられます。このC波巨大化フラットはジグザグに近い性質のものであり「急こう配の修正波」と考えたほうがよいと思います。
プレクターの本ではなぜかまったく触れられていませんが、実際にはよく観察される波形です(エリオットの著作やボルトンの本『エリオット波動──ビジネスサイクル』では図とともに紹介されています)。
C波巨大化フラットの形(図解)
① C波巨大化フラット:B波はA波始点付近で戻る/C波だけが巨大化 — クリックで展開
C波巨大化フラットの重要ポイント
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B波はレギュラーフラット型でA波始点付近まで戻す
B波の動きはレギュラーフラットと同じ。違いはC波だけが極端に大きくなる点です。
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C波の大きさの目安
A波の1.618倍・2.618倍・4.236倍など。A波の2.168倍以上になれば「巨大化」と呼べる規模です。
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外見はジグザグに近い → A波の波動構成で区別
外見はジグザグに近く見えますが、A波が3波動(フラット)かA波が5波動(ジグザグ)かの確認が区別の鍵です。
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分類は「急こう配の修正波」が適切
ジグザグに近い性質を持つため、「横ばいの修正波」ではなく「急こう配の修正波」として分類する方が適切(筆者の見解)。
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プレクターの本では触れられていない
エリオットの著作やボルトンの本『エリオット波動──ビジネスサイクル』では図とともに紹介されていますが、プレクターの本ではなぜかまったく触れられていません。実際にはよく観察される波形です。
拡大型フラットとオーソドックスな高値(だまし)
上昇インパルスの(4)波に拡大型フラットが出現すると、B波の終点が(3)波終点を超えます。しかし、上昇波動そのものは(3)波の5波終点(オーソドックスな高値)で終わっており、B波はあくまで修正波の一部にすぎません。
拡大型フラットのB波の大きさ
『ELLIOTT WAVE PRINCIPLE』には「B波はA波の100〜138%になる」と書かれていますが、これはガイドラインであってルールではありません。実際にはルール上B波の大きさに制限はなく、B波がA波の2倍程度ある拡大型フラットがしばしば観察されます。
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ガイドライン上の目安
B波はA波の100〜138%(『ELLIOTT WAVE PRINCIPLE』)
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実際にはB波が非常に大きくなるケースも
B波がA波の2倍程度ある拡大型フラットがしばしば観察されます。
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具体例:NYダウの2018年10月〜2020年3月
この事例では(B)波が(A)波の約150%になっており、ガイドラインの範囲を超えていました。
極端なB波の想定は失敗しやすい
関連用語
まとめ
C波巨大化フラットは、B波がレギュラーフラット型でA波始点付近まで戻し、C波だけがA波の1.618倍・2.618倍・4.236倍など極端に大きくなる形のフラットです。外見はジグザグに近いですが、A波の波動構成(3波動か5波動か)で区別できます。性質的には「急こう配の修正波」として分類するのが適切で、プレクターの本では触れられていませんが実際にはよく観察される波形です。
また拡大型フラットでは、B波が(3)波終点(オーソドックスな高値)を超えるため、多くの投資家が「高値を抜けた」と勘違いして買ってしまう「だまし」の動きになります。その後の大きなC波の下落で振り回される投資家が多いのが特徴です。拡大型フラットのB波の大きさは『ELLIOTT WAVE PRINCIPLE』ではA波の100〜138%とされていますが、実際にはA波の2倍程度になることも観察されます(NYダウの2018年10月〜2020年3月の事例では(B)波が(A)波の約150%)。極端なB波を想定する分析は失敗しやすいため、「その波の役割は何か」という本質的な視点を忘れないことが重要です。
