エリオット波動の基本②。波はどこまでも細分化でき、また結合して大きな波を作る「フラクタル構造」になっている。波の階層を示す表記ルールと、波の階層は絶対的ではなく相対的なものであることを理解する。
解説
エリオット波動の基本的な考え方は「株価の動きはフラクタル構造になっている」ということです。フラクタル構造とは「全体と部分が同じ形をしている構造」(ブノワ・マンデルブロが1977年に発表した概念)であり、どんな時間軸のチャートでも同じパターンが観察されます。小さな波から大きな波まで全階層において同じように分析できます。波の階層には名前と表記記号があり(ミニスキュールからスーパーミレニアムまで)、どの階層の波かをはっきり示すために記号を使い分けます。ただし、波の階層は相対的なものであって絶対的なものではありません。同じ大きさ・同じ波形でも、位置する文脈によって異なる階層になりえます。
ポイント
- フラクタル構造:どんな時間軸でも同じパターンが繰り返し観察される(全体と部分が同じ形)
- 副次波(Subwave):ひとつの波を構成する小さな波。(1)波の副次波は1・2・3・4・5波
- 波の表記ルール:1・2・3… → (1)・(2)・(3)… → ①・②・③… の順に大きくなる(修正波はA・B・C、(A)・(B)・(C)、Ⓐ・Ⓑ・Ⓒ)
- 波の階層は絶対的ではなく相対的。同じ大きさの波形でも位置する文脈で階層が変わる
- 波の階層一覧(大→小):スーパーミレニアム、ミレニアム、サブミレニアム、グランドスーパーサイクル、スーパーサイクル、サイクル、プライマリー、インターミーディエット、マイナー、マイニュート、ミニュエット、サブミニュエット、マイクロ、サブマイクロ、ミニスキュール
- エリオットが最初に分析:1857〜1929年(スーパーサイクル級)のアメリカ株価指数(Axe Houghton Index)
- カウント(ラベリング):波の階層一覧に従って各波に記号を付けていく作業
- 同じくらいの大きさ・同じ波形でも、どの位置に出現するかで異なる階層になる(例:iv波の中のジグザグ全体がiv波 vs. iv波のトライアングルの副次a波)
