拡大型ダイアゴナル(エクスパンディングダイアゴナル)

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「拡大型ダイアゴナル(エクスパンディングダイアゴナル)」は、上値ラインと下値ラインが外側に広がっていく形のダイアゴナルです。収縮型ダイアゴナルと異なり振幅が拡大していくのが特徴で、リアルタイムでは収縮型との区別が難しく、どこで終わったかの判断が困難です。本記事では拡大型の特徴と注意点を解説します。

解説:拡大型ダイアゴナルとは

拡大型ダイアゴナル(エクスパンディングダイアゴナル)は、収縮型ダイアゴナルの条件を満たしながら上下ラインが収束せずに拡大していく形のダイアゴナルです。

ダイアゴナルの上値ラインを抜けたことでダイアゴナルが完成したと確認できたと思っても、実際には拡大型ダイアゴナルに発展する可能性も十分にあります。このように、どこで終わったのかをリアルタイムでは判断するのが難しいのもダイアゴナルの特徴と言えます。

拡大型ダイアゴナルの形(図解)

① 各波の振幅が徐々に拡大する逆ウェッジ型 — クリックで展開
振幅が波ごとに拡大していく S 1 2 3 4 5 上下ラインが外側へ広がっていく
拡大型ダイアゴナルは、各アクション波(1・3・5波)が前のアクション波より大きくなっていく形です。上値ラインと下値ラインが収束せず外側に広がっていく逆ウェッジ型を形成します。収縮型と同様に4波が1波領域に食い込む特徴を持ちます。
図の見方:通常のダイアゴナル(収縮型)が次第に収束していくのに対し、拡大型は逆に振幅が広がっていきます。リアルタイムでは収縮型と区別がつかず、後から「実は拡大型だった」と判明することがしばしばあります。

拡大型ダイアゴナルの主な特徴

1上下ラインが外側に広がる
収縮型とは逆方向に、上値ライン・下値ラインが外側に広がっていきます。逆ウェッジ型の形状。
2アクション波が拡大していく
各アクション波(1・3・5波)が前のアクション波より大きくなっていきます。3波>1波、5波>3波という形になります。
3副次波の構成は3-3-3-3-3
エンディング型の場合、副次波の構成は3-3-3-3-3です。各副次波がジグザグまたはジグザグの複合形になります。
4スローオーバーは起こらない
ラインが広がっているため、収縮型に見られるスローオーバーは起こりません。これも収縮型との大きな違いです。

重要ポイント(詳細解説)

  1. 5波がラインに到達せず終わることが多い

    5波がそのライン(1波と3波を結んだ線)に到達せずに終わることが多いのが特徴です。収縮型のスローオーバーとは対照的な性質です。

  2. フェイラーは原則として認められない

    フェイラー(5波が3波終点を超えられない)は原則として認められていません。5波は必ず3波終点を超えて終わります。

  3. 完成後の反転が見られないケースもある

    拡大型のエンディングダイアゴナルが完成した後には、急速な反転が見られないという事例も観察されています。エンディングダイアゴナル完成後の典型的な反転パターンが必ずしも起こるとは限りません。

  4. リアルタイムでの判断が困難

    収縮型ダイアゴナルの完成と思っても拡大型に発展する可能性があり、リアルタイムでの判断が困難です。「ダイアゴナルが完成した」と判断した直後に拡大型として展開することもあります。

収縮型ダイアゴナルとの比較

項目 収縮型ダイアゴナル 拡大型ダイアゴナル
ウェッジの方向 収束(内側へ閉じる) 拡大(外側へ広がる)
アクション波の大きさ 徐々に小さくなる(1波>3波>5波が目安) 徐々に大きくなる(1波<3波<5波)
スローオーバー 起こることがある 起こらない
5波のライン到達 到達する(スローオーバー含む) 到達せずに終わることが多い
フェイラー エンディングダイアゴナルで起こることがある 原則として認められない
出現頻度 多い 少ない

実践上の注意点

⚠ 収縮型完成と拡大型発展の見極めが困難
収縮型ダイアゴナルの上値ラインを抜けた時点で「完成した」と判断したくなりますが、実際には拡大型ダイアゴナルに発展する可能性も十分にあります。ダイアゴナルのカウントには複数のシナリオを維持しながら、慎重に進めることが重要です。

まとめ

拡大型ダイアゴナル(エクスパンディングダイアゴナル)は、ダイアゴナルの中でも振幅が拡大していく特殊な形です。上値ラインと下値ラインが外側に広がっていき、各アクション波が前のアクション波より大きくなっていきます。副次波の構成は3-3-3-3-3で、収縮型と同様にウェッジ型の形状を持ちます。

収縮型との主な違いは、スローオーバーが起こらないこと、5波がラインに到達せず終わることが多いこと、フェイラーは原則として認められないことです。また、拡大型のエンディングダイアゴナルが完成した後には急速な反転が見られない事例も観察されています。リアルタイムでは収縮型ダイアゴナルとの区別が難しく、収縮型の完成と思っても拡大型に発展する可能性があるため、慎重なカウントと複数シナリオの維持が重要となります。

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