修正波の分類:急こう配な修正と横ばいの修正

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「修正波の分類」は、エリオット波動分析における修正波の理解の出発点です。修正波は「急こう配な修正」「横ばいの修正」の2つに大別できます。前者は価格修正の要素が強くジグザグ系、後者は時間調整の要素が強くフラット・トライアングル・複合修正波が代表的です。本記事では両者の違いと出現傾向を解説します。

解説:修正波の2つの分類

修正波は大きく分けると、急こう配な修正(Sharp Corrections)横ばいの修正(Sideways Corrections)に分けられます。

株価の修正には価格修正時間調整(時間的修正)という2つの要素があります。急こう配な修正波は価格修正の要素が強く、横ばいの修正は時間修正の要素が強い修正です。

修正波の判定の難しさ

修正波は進行中にどのような波形を形成しているのか、今どの位置にいるのかが判定できないことがほとんどで、すべて完了した後にやっとその形が判定できるというケースが多いのが特徴です。

急こう配 vs 横ばいの修正(図解)

① 急こう配な修正(ジグザグ)— クリックで展開
急こう配な修正:大きな価格修正 S A B C 価格が大きく動く(価格修正の要素が強い)
ジグザグ(5-3-5構成)は急こう配な修正の代表格。A波で大きく下落し、B波で反発するもののA波始点を超えず、C波がA波終点を超えてさらに下落。価格修正のエネルギーが強く現れる波形です。ダブルジグザグ・トリプルジグザグも同じ「急こう配」の分類に入ります。
② 横ばいの修正(フラット)— クリックで展開
横ばいの修正:価格幅は小さく時間を消費 S A B C 価格は同じレンジで往復(時間調整の要素が強い)
フラット(3-3-5構成)は横ばいの修正の代表格。A波・B波・C波がほぼ同じレンジを行き来し、価格はあまり進まずに時間だけが経過します。時間調整の要素が強い波形です。
③ 横ばいの修正(トライアングル)— クリックで展開
横ばいの修正:収束しながら時間を消費 S A B C D E 5つの副次波が収束しながら時間を消費
トライアングル(3-3-3-3-3構成)は最も時間を消費する横ばい修正。5つの副次波(A・B・C・D・E)が収束しながら横に進み、時間調整の役割を果たします。完成後にはスラスト(突き抜け)が発生します。
図の見方:急こう配な修正は短時間で大きな価格修正を行い、横ばいの修正は同じ価格レンジで時間を消費します。どちらが出現するかによって、続く相場展開の見通しが大きく異なります。

修正波の2大分類

急こう配な修正
Sharp Corrections — 価格修正の要素が強い
該当する波形:
・ジグザグ
・ダブルジグザグ
・トリプルジグザグ

※特殊ケース:C波巨大化フラットや拡大型フラットは横ばいの分類ながら、価格修正の要素が強く急こう配な修正に分類される性質を持つ。
横ばいの修正
Sideways Corrections — 時間調整の要素が強い
該当する波形:
・フラット
・トライアングル
・ダブルスリー
・トリプルスリー

重要ポイント(詳細解説)

  1. 急こう配な修正(Sharp Corrections)

    価格修正の要素が強い。波形はジグザグ・ダブルジグザグ・トリプルジグザグ。価格が大きく動くため、トレード機会としては比較的捉えやすい修正です。

  2. 横ばいの修正(Sideways Corrections)

    時間調整の要素が強い。波形はフラット・トライアングル・ダブルスリー・トリプルスリー。価格はあまり進まず、時間を消費しながら次の推進波の準備期間となります。

  3. 例外:C波巨大化フラットや拡大型フラット

    これらは形としてはフラット系(横ばい)ですが、C波が大きく動くため価格修正の要素が強く、急こう配な修正に分類される性質を持ちます。波形の分類だけでなく、実際の価格動向で判断する必要があります。

  4. インパルスの2波には急こう配の修正が多い

    インパルスの2波には急こう配の修正(ジグザグ系)が多く観察されます。1波の上昇に対して投資家の恐怖心が強く働き、深い修正が発生しやすい局面です。

  5. インパルスの4波は比較的横ばいになりやすい

    インパルスの4波は比較的横ばいの修正になりやすい傾向があります(オルタネーションのガイドライン)。ただし4波にジグザグが出現することも珍しくないため、絶対視はできません。

実践上の難しさと対処

⚠ 修正波は完了後にやっと判定できることが多い
修正波は進行中には波形判定が困難で、完了後にやっと形が判定できるケースがほとんどです。さらに、修正波はスッキリと進行しづらいため、トレードも難しく利益が取りにくい傾向があります。修正波においては分析者としてもトレーダーとしても粘り強く柔軟に観察・分析していく必要があります。

まとめ

修正波の分類は、エリオット波動分析の重要な基礎です。修正波は急こう配な修正(Sharp Corrections)横ばいの修正(Sideways Corrections)の2つに大別できます。急こう配な修正は価格修正の要素が強く、ジグザグ・ダブルジグザグ・トリプルジグザグが該当します。横ばいの修正は時間調整の要素が強く、フラット・トライアングル・ダブルスリー・トリプルスリーが該当します。

インパルスの2波には急こう配の修正が多く、4波は比較的横ばいの修正になりやすい傾向があります。ただし、C波巨大化フラットや拡大型フラットのように、フラット系でも価格修正の要素が強く急こう配な性質を持つケースもあります。修正波は進行中には判定が困難で完了後にやっと形が判定できることが多いため、分析者としてもトレーダーとしても粘り強く柔軟に観察・分析していく姿勢が重要です。

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