インパルスの8つのガイドライン(概要)

🌐 English version →

「インパルスの8つのガイドライン」は、3つの絶対的なルールのほかにある「そうなることが多い」という波動の習性を示す目安です。①波の延長 ②波の均等性 ③オルタネーション ④チャネリング ⑤出来高 ⑥比率関係 ⑦修正波の深さ ⑧波の個性。本記事ではそれぞれの概要と、ルールとの違い、実践的な使い方を解説します。

解説:ルールとガイドラインの違い

エリオット波動原理にはルールガイドラインがあります。

ルールはほぼ絶対的に守られなければいけない波動分析の基本原則であり、ガイドラインは「そうなることが多い」という波動分析のための目安です。本書ではインパルスに関する主な8つのガイドラインを示しています。

インパルスの副次波にはあらゆる波形が出現するため、このガイドラインは結局すべての波形に関わるものでもあります。

項目 ルール ガイドライン
性質 ほぼ絶対的な原則 「そうなることが多い」目安
違反時の扱い カウントは破たん カウントは無効化しないが疑いが増す
3つ(3大ルール) 8つ(インパルスの場合)
判断への影響 絶対的(1つでも破れたらカウント変更) 適合度の高さで優劣を判断

8つのガイドライン

ガイドライン①
波の延長(エクステンション)
インパルスの1波・3波・5波のいずれかひとつが巨大化しやすい3波が延長することが多く、その場合1波と5波は同じくらいの大きさか1:0.618の比率になりやすい。
ガイドライン②
波の均等性
2つのアクション波(延長しなかった波)が変化率・時間的長さで同程度になりやすい。3波が延長すれば1波と5波がほぼ等しくなるパターン。
ガイドライン③
オルタネーション
2波と4波は異なる波形になりやすい。2波がジグザグなら4波はフラット・トライアングル系など。2波が単純な波形なら4波は複雑になるというのもオルタネーション。
ガイドライン④
チャネリング
インパルスの1〜5波の各終点が平行線内に収まる傾向がある。4波・5波の終点予測や、インパルス判定に役立つ。
ガイドライン⑤
出来高
プライマリー級より小さな波動では3波より5波の出来高が少なくなる傾向がある。5波の出来高が3波を超えるときは5波がチャネルを超えて終了するサイン
ガイドライン⑥
比率関係
ひとつの波動の副次波どうしがフィボナッチ比率になりやすい(第7章参照)。0.382・0.618・1.618などの比率が観察される。
ガイドライン⑦
修正波の深さ(前の波の副次波4波が目処に)
4波の修正終点は3波の副次波4波の終点が目処として有効性が高い。2波は深い修正になりやすく1波の副次波の2波終点近辺まで修正することも珍しくない。
ガイドライン⑧
波の個性
1〜5波、A〜C波、トライアングルのD〜E波の各波について、波の階層の大きさにかかわらずよく見られる特徴がある。

ガイドラインの実践的な使い方

📐 ガイドラインの活用原則

ガイドラインはルールと異なり「必ずそうなる」わけではありません。複数のガイドラインへの適合度でカウントの優劣を判断します。

  1. 複数のガイドラインへの適合度で評価

    ひとつのガイドラインに合うかどうかではなく、複数のガイドラインへの適合度で総合的にカウントの優劣を判断します。

  2. ガイドライン違反は「疑いが増す」程度

    ガイドラインに合致しないからといってカウントが無効になるわけではありませんが、適合度が低いカウントは疑いが多すぎるとして優先度が下がります。

  3. ルールとガイドラインを組み合わせる

    3大ルールに違反しないカウント案が複数あった場合、ガイドラインへの適合度でメインシナリオを選択します。

⚠ インパルスの副次波にはあらゆる波形が出現
インパルスの副次波(特に2波・4波)にはあらゆる修正波形が出現するため、このガイドラインは結局すべての波形に関わるものになっています。インパルスを分析する際は、各副次波の特性も踏まえてガイドラインを適用することが大切です。

まとめ

インパルスの8つのガイドラインは、3つの絶対的なルールのほかにある「そうなることが多い」という波動の習性を示す目安です。8つの内訳は、①波の延長(1波・3波・5波のいずれかひとつが巨大化、3波が最多)、②波の均等性(延長しなかったアクション波が同程度)、③オルタネーション(2波と4波は異なる波形)、④チャネリング(平行線内に収まる)、⑤出来高(5波の出来高は3波より少ない)、⑥比率関係(フィボナッチ比率)、⑦修正波の深さ(4波は3波の副次波4波が目処)、⑧波の個性(各波の固有のキャラクター)です。

ルールはほぼ絶対的に守られるべき原則ですが、ガイドラインは「必ずそうなるわけではない」目安であり、複数のガイドラインへの適合度でカウントの優劣を判断します。3大ルールに違反しないカウント案が複数あった場合、ガイドラインへの適合度でメインシナリオを選択するのが実践的なアプローチです。インパルスの副次波にはあらゆる波形が出現するため、これらのガイドラインは結局すべての波形に関わるものになっています。

📖 辞典アプリで詳細を見る →