解説:ドル円のスーパーサイクル級カウント
ドル円相場は1976年を起点として、スーパーサイクル級の下落インパルスを形成しているように見えます。為替市場は本来、エリオット波動の長期適用に制約がありますが(→為替・商品へのエリオット波動の適用限界)、ドル円のケースでは長期にわたる明確な下落構造が観察され、スーパーサイクル級のインパルスとしての解釈が成立する代表的な事例とされています。
1976年のキングストン体制移行は、固定相場制から変動相場制への完全移行が国際的に確立された時点であり、それ以降ドル円相場は約35年間にわたって下落トレンドを形成してきました。この大きな波動構造をエリオット波動の観点で読み解いていきます。
主要な転換点
インパルスである証拠
このウ〜キの連なりが本当にインパルスであるという根拠は、3つの観点から確認できます。
ポイント詳細
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変動相場制スタート(1976年)以降からエリオット波動が適用できる波動がスタートしたと考えられる
1976年のキングストン体制移行により完全な変動相場制が確立されました。それ以前は固定相場制下にあったため、エリオット波動が適用できる「市場参加者の心理によって動く相場」としてのドル円のカウントは、1976年を起点とするのが妥当とされます。
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ウ〜キの連なりがスーパーサイクル級の下落インパルスを形成(約35年間)
1976年から2011年までの約35年間にわたる下落の流れを、ウ・エ・オ・カ・キの5波動でカウントできます。これはスーパーサイクル級の規模の下落インパルスに相当します。
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インパルスの証拠①:3大ルールがすべて満たされている
インパルスとして成立するための3大ルール(1波と4波が重ならない・2波が1波始点を割り込まない・3波が最小にならない)がすべて満たされており、ルール検証をクリアしています。
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インパルスの証拠②:②波がジグザグ系修正波・④波がトライアングルとオルタネーションが確認できる
②波と④波の波形が異なる(ジグザグ系 vs トライアングル)ことで、オルタネーション(→オルタネーション)のガイドラインを満たしており、ガイドライン適合度の高さがインパルスとしての信頼性を補強します。
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インパルスの証拠③:⑤波がエンディングダイアゴナルとカウントでき、完成後はダイアゴナル始点まで急速に戻す動きがある
⑤波がエンディングダイアゴナルとしてカウントでき、その完成後はダイアゴナル始点まで急速に戻すという、エンディングダイアゴナル完成後の典型的な値動きが観察されます。これは波動完成のサインとして強力な根拠となります。
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2011年10月(75.5円)でスーパーサイクル級の下落インパルスが終了した可能性が高い
上記の証拠を総合すると、2011年10月の75.5円安値でスーパーサイクル級の下落インパルスが終了した可能性が高いと判断できます。それ以降のドル円相場は、この下落インパルスを修正する大きな上昇波動の中にあると解釈できます。
関連用語
まとめ
ドル円相場のエリオット波動分析は、1976年のキングストン体制移行を起点とする長期カウント事例です。ウ〜キの連なりがスーパーサイクル級の下落インパルスを約35年間にわたって形成し、2011年10月の75.5円安値で完成した可能性が高いと分析されます。
3大ルールの充足、②波と④波のオルタネーション、⑤波のエンディングダイアゴナルといった3つの証拠が、このインパルス解釈を補強しています。為替市場では長期エリオット波動の適用に制約があるなかで、ドル円は明確な長期構造が読み取れる代表的事例といえます。
